暴走族!?ヘナチョコテンチョウ奮闘記⑤

「ヴォン、ヴォン・・・」

遠くで暴走族の爆音がする。

「こっちに来るなよっ!」

パン屋の朝は早い。午前3時。。

自宅から店までの通勤時間・・・18段変速のマウンテンバイク(自転車)で
20分。もちろん全力でだ。

パン屋の朝は早い。。1分1秒が命取りだ。

「ヴォン、ヴォン」

真っ暗な道を頼りないライト光が照らし出す。
全力のマウンテンバイクは駆け抜ける。

「近づいてるっ?・・・」

住宅地の十字路をノーブレーキングで曲がる。
タイヤがズルッと少し滑るのも計算済みだ。
夜中で人や車が通らないのも計算済みだ!?

「カチャン、カチャンッ」
直線でギアを上げる。べダルが重くなる。スピードに乗る。

最後の難関300メートルの上り坂だ。
ここまで全力で最後にコイツが待ち受けている。

パン屋の朝は早い。。1分1秒が命取りだ。

「カチャン、カチャンッ」
ギアを落とす。ペダルが軽くなる。。

快調に坂を上る。すると・・・
パトカーに抜かれ、停車。警官が待っている。。

警官「ちょっといい?どこ行くの?」
やけにフレンドリーでのん気なところがカンにさわる。。

「仕事です・・・」

警官「その自転車君のだよねぇ~?」

「そうです。」
明らかに不機嫌だ。
「急いでるんです。パン屋なんで。」

パトカーは走り去った。職務質問ってやつだ。
夜中に自転車全力でこいでたら・・・怪しいかもしれない。でも、
よりによって坂の途中だ。

「ふざけるなよっ!!ボーソー族でも捕まえろよ。」
わざと反対車線まで使って蛇行運転した。

パン屋の朝は早い。。1分1秒が命取りだ。

3分余計にかかった。。

おわり。

(注:修行時代のお話です。)

フォロー


コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です