「悪いっ!明日はスーパーサイヤ人でお願いっ!」
クリスマスの週末、人員が集まらない。
どうする?
パン学校からの実習生。
本当に頑張ってくれた。
現スタッフだけでは乗り切れなかった。
「悪いっ!明日はスーパーサイヤ人でお願いっ!」
山場を向かえ、更にバイトも集まらない。
忙しさも頂点へ、実習生に覚悟を促す。
「あっ、あの~~、もう、これでもスーパーサイヤ人なんですけどぉ~。」
「そっ、そうだよな、やくやってるよ。」
彼女は頑張ってくれた。
雑用から、生地の丸め・・・即戦力として。
「今まで、学校で触った以上に、もう、ここで生地を丸めました。」
たどたどしかった丸めが、綺麗に早くなった。
実習生としてではなく、バゲットマジシェンヌの一員だった彼女。
「3週間ありがとう。」
クリリンより愛を込めて。
そして彼女は、アルバイトとして、これからも。。。
「なんで、テンチョウがクリリンなんですか?」
「なんとなく。。変身出来ないしぃ。。。」