2005年08月 一覧

幻の、


パン屋さんのプリン、販売再開しました。
良質の牛乳、卵、砂糖、バニラビーンズのみ使用。

更に幻のカボチャプリンも今秋はがんばって作るぞ~!
お待ち下さい。


国語の教科書。


小学校で国語の時間に詳細は忘れたけど
「木登り名人の話」があった。
簡単に説明すると、
初心者に名人が木登り指導をする。
初心者はこわごわ木に登り、やがててっぺんまで登りきる。
でも、名人は口を開かない。
今度は木から降りてくる。
あと少しで木から降りれる。というところで
初めて名人が注意する。
「気を付けろ!」
何故か、最初は自分が注意している。
「あと少し降りれる」と油断を生む瞬間に注意をしてやる。
子供心に成る程と思った。

パン屋で危険な機械の1つに「スライサー」がある。
食パン等を綺麗に薄くスライス出来るあれだ。

新しくアルバイトが入ってきた。
使い方を教えていつも言う。
「慣れてきた時に絶対手を切るから。」
脅かしておく。
初心者が手を切ることは少ない。
ベテランが大怪我する事の多い、スライサー。

1ヶ月後また言う。
「スライサーに気をつけて。大怪我するから。」

国語の教科書から来てる、なんて誰も思うまい。


定休日。

なんだか今日はすぐに仕事に
取り掛かる気がしなくて。

ふと思い立って、お店のすぐ近くの
川縁まで降りてみた。
有料道路のすぐ脇のドブ川程度にしか認識していなかった川だ。
ところがちゃんと自然が残っているではないか。
大中小様々な魚が泳ぎ、川面にはアメンボが浮く。

自分に何が出来るか考えた。
「川の浄化は上流からだよなぁ。」
「壮大な話しだよなぁ。」

看板が目に留まる。
「川の掃除は第4日曜。」
「ちゃんと川を守ってくれてる人がいるんだ。」
無関心だった自分を恥じた。

川面を渡るそよ風が季節の移り変わりを感じさせる。気持ちいい。

目の前を、赤トンボが横切った。


新作に想う。


昨日の日記にも書いた、
秋の新作、出だしは良かった。
夏休みを頂いて、自分がお客になって感じた事。
自分の店のパンを見回して感じた事。
欲しい、食べたいパンが無い。

お客様の欲しいパンがある。

お店にお客様が入った瞬間、

「パッと笑顔の花が咲く。」

まず、これが一番だ。


えっ?もう秋?


なんて言わないで下さいね!
バゲットマジシェンヌ新作ラッシュです。

天津甘栗とサツマイモのリュスティック。
栗とチョコのパン。
りんごとサツマイモのデニッシュ。
ゴマサツマ。
サツマイモとゴマのラウンド食パン。
5色豆メイプルロール。
甘栗のクロワッサン。(売り切れ)
アップルカスターデニッシュ。
魔女食シナモンロール。
メイプルサツマ。

出まーす。

田舎パン
秋の実パン
カボチャのパン
木の実のパン
はもうしばらくお待ち下さい。


休みボケ?


昨日のうちに冷凍庫やら冷蔵庫やら製氷機の電源を入れておいた。
今日、バリバリ働けるように。
そしたら、なんと製氷機君、氷を作っておいてくれなかった。
いつも動いている機械も人と同じで休むと調子を崩したりする。
結局、自力で直せず修理する羽目に。。。

この時期、生地の捏ね上り温度が上がらないように氷水で仕込みます。
氷が無いと良いパンが焼けません。
でも、大丈夫ペットボトルに水を入れて凍らしておいたのです。
これは非常時のためではなく、氷節約の知恵です。
凍らせたペットボトルをそのまま仕込み水に浮かべておけば水が冷えます。
そして、何より休み中で冷凍庫が空いているので小麦粉自体を冷やせば
生地温が上がりません。
急場をしのぎました。

皆さんはどちらでしょうか?

休み前、「明日は休みだ~!」ってミスが増えるタイプ?

それとも休み明け、休みボケするタイプ?

自分で意識しておくと、ちょっと違いますよ!

僕は、勿論両方です・・・


酵母救出作戦!


夏休みありがとうございました。
27日(土)より営業いたしますのでよろしくお願いいたします。

大層なタイトル付けましたが。この休みでご機嫌斜めになった
酵母君たちを元気付けにきました。

今日、明日と酵母達を活性させ27日には元気いっぱいで皆さんを
お待ちしてま~~す。

(写真の白いボールはご家庭によくあるサイズ。)


僕の弱さ。

テンチョウ日記は、僕が好きなように書いてはいるが
結局のところ「ビジネスブログ」だ。

でも、個人でやってる人は違う。
自己表現の手段かもしれないが
ウチの宣伝をしたところで何か利を得るわけでもない。
無償の精神だ。すごい事だと思う。

モノを創る職人、僕たちは、作品が自分自身なんだと思う。
作品が皆に認められる事によって、自分が認められる。
自分の存在価値をそこに見出し、自分の居場所を確認できる。
自分に生きる意味を感じさせてくれる。

きっと、自己表現の下手な不器用な人間だろう。
少なくとも僕はそうだ。

パンを焼いて「美味しい」と認めて欲しい。
だが、感謝するのは僕からであって
(自分のパンをお金を払って買って頂く)
「感謝」までは望むはずが無い。と言うか考えた事すらなかった。

「バゲット マジシェンヌ」「検索」
以前は1つもヒットしなかったが今は違う。

何気なく、そこへ飛ぶ。
以前からウチのパンの紹介をしてくれる
女の子だ。

何度か感謝のコメントをと考えもしたが
ネット上、僕はバゲットマジシェンヌ テンチョウだ。
自分のホームページにコンタクトがあったものだけ返答している。
やはり、うかつな行動は慎んでいる。

病気の事
バゲットマジシェンヌの事が書いてあった。

パン職人の僕は、あくまで自分本位の行動だ。
パンを焼きたいから、パンを焼くのであり
感謝を期待してパンを焼くのではない。

読んでいて鳥肌が立った。
胸にグッとこみ上げる想いがあった。
これ程独立して、いや、パン職人になって良かったと
思った事はあっただろうか。。
職人人生全ての苦労が報われた気がした。

何が言いたいか、
僕は弱い人間だ。
必死に自分の存在理由を問うている。
弱いから、頑張れる。
自分に負けないように。

自分の焼いたパンが何か人の役に立ち
そして、自分以外の「誰かに」「力」を貰う。
パン職人として更なる意識の変化をもたらす程にだ。

パン職人でいる理由がはっきりした。
「美味しい♪」=小さな「幸せ」だ。食べた人も、そして僕も。
そして、それを毎日生み出せるように一生僕はパンを焼き続けるだろう。
それだけの「力」を貰った。

今日の日記の僕は、素の「僕」だ。
バゲットマジシェンヌ テンチョウではない。

今まで、いつもありがとう。

僕のパンを認めてくれる人の存在が、僕を「幸せ」にしてくれる。

ありがとう。


もうすぐ夏休み♪


休日も明日の仕込みをしているので
あまり休めない。
しっかと休めるのは盆と正月だけだ。

家族サービスしよう。

でも、休暇も続くと
何故かパンを作りたくなってくる。
去年はあんパンにアンコをつめてると
「あ~パン作ってる♪」と思った。

今年は何パンにそれを感じるのだろう?
自分でも楽しみだ♪


ウツロイ。

店内の装飾、季節ごとに変わってるんです。
実は専属のデザイナーがいるのです。お友達で。
パンとは直接関係のない部分なのですが
無意識的にでも店内に入って季節を感じて頂きたくて。。

まだまだ残暑厳しいのですが店内「秋」に変わります。
(そんな大げさじゃないですけど(^^ゞ)

パンもだんだん「秋」に。

最近、田舎パンお休みしております。
夜間に醗酵させているのですが厨房内が30℃楽に越えてしまいます。
醗酵しすぎてしまうのです。
その分醗酵時間短くしたり、生地の温度下げて作ろうと思えば作れるのですが
生地を室温30℃以上で醗酵させるのが、どうしても許せません。

「秋」になれば昨年、好評頂いた「秋の実のパン」早速登場です。
しかもパワーアップ(ボリュームアップ?)考えてます。

「秋味」を感じるのはバゲットマジシェンヌから。


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